全国でもトップクラスに食品工場が多い埼玉県。出荷額全国1位を誇る食品は、「アイスクリーム」「惣菜」「中華めん」などなど多数!今回はガリガリ君などのアイスが無料で食べ放題できちゃう工場に潜入しました。
予約殺到の「ガリガリ君」工場見学
THE TIME,マーケティング部 原千晶部員:
「あ!ガリガリ君がピースして出迎えてくれています」
やってきたのは埼玉県・本庄市にある『赤城乳業』の本庄千本さくら『5S』工場。ここで、今や年間売上が4億本を超える国民的アイス「ガリガリ君」が作られています。
工場のロビーに一歩入れば、そこはまさにガリガリ君ワールド!
壁はガリガリ君のソーダをイメージした水色。時計の文字盤も、数字のかわりに12本のガリガリ君が並んでいます。
2階に上がると、たくさんの子どもたちの姿が。お目当ては、アイス食べ放題もできちゃう工場見学。中には仙台から来たという親子も。
この工場見学は予約が必要なのですが、9月に工場見学ができる16日分全てが、すでに「空きなし」という人気ぶり。(※10月分の予約は9月1日午前0時スタート)
番組スタッフ:
「ガリガリ君結構食べるの?」
工場見学に来た男の子:
「あんまり食べない。買ってくれない」
工場見学では、普段見られない製造工程に子どもたちも夢中。自由研究のためなのか、一生懸命ノートにメモをとる女の子もいました。
そして工場見学の締めは、アイスの食べ放題!
ガリガリ君はもちろん、「ガツン、とみかん」や「Sof'」「チョコミント」「パフェデザート」など赤城乳業の様々なアイスが約20分間、無料で好きなだけ食べられます。
工場見学に来た男の子:
「めっちゃ美味しいです!何も考えず食べてたけど、かき氷を中に入れてたり、色んなことを知れて嬉しかった」
両親と弟と来ていた女の子はアイス6個を完食!弟も3個目を食べながらまだまだいけそうな感じです。
番組スタッフ:
「食べ過ぎておなか痛くならない?」
アイス3個目の男の子:
「大丈夫、今日朝ごはんセブンイレブンのおにぎりだけだから」
家族みんなで朝ごはんは少なめで来たそうです。
「凍らせて吸い出して」作る“サクシャリ”食感
子供から大人まで幅広い世代に愛されているガリガリ君ですが、美味しさの秘密は、外側のアイスと中のかき氷の2層構造。
あの“サクシャリ”食感がどう作られているのか?工場内部にカメラが潜入しました!
ガリガリ君のソーダ色の服に着替え、ソーダ色の床を進むと…
THE TIME,マーケティング部 原部員:
「ソーダの甘い香りがします」
案内されたのは、ガリガリ君1番人気のソーダ味を作る製造ライン。
ズラリと並んだ四角い型。1つ1つが、ガリガリ君サイズの型はマイナス32度以下に冷やされ、キンキンに冷やされた型に、アイスの素となる液体を入れていきます。
すると、早速変化が!
『赤城乳業』本庄工場 柴田恵一工場長:
「型に入れた液体の外側が少し白くなっている、もう凍ってきているんです」
液体を入れるとすぐに、外側だけが凍り、中身はまだ液体の状態。
この凍結していない液体に、ストローのようなステンレスの棒を指すと…中の液体が消えた!マシンが液体をバキュームのように吸い上げ、空洞を作るんです。
そして、できた空洞に「かき氷」を入れれば、外側がアイスで中がかき氷という2層構造が完成。この一手間が、食感の違いを生んでいるんです。
ちなみに見せてもらった製造ライン1つで、1日に最大33万本ものガリガリ君が作られているとのこと。
さらにガリガリ君は、かき氷の味にも知られざるこだわりがあります。
『赤城乳業』本庄工場 柴田恵一工場長:
「不純物のない、純氷という氷を使っているのでかき氷が溶けにくい」
そして砕いた氷と混ぜるシロップにも知られざる工夫が。
かき氷では、外側のアイスよりも色も味も濃いシロップを使い、味に違いを出しているんです。知らなければ同じように見える2層ですが、細かな味の工夫があったのです。
常識を覆すフレーバーを生む“1000本ノック”
そしてガリガリ君といえば、アイスの常識を覆す遊び心満載のフレーバーも魅力の1つ。コーンポタージュ味はあまりの人気で発売から3日で販売休止に。
1981年の発売以来、これまで160種類以上もの味を生み出してきたガリガリ君ですが、そこには驚きの裏側がありました。
『赤城乳業』本庄工場 吉岡朋子さん:
「商品開発部という部署で、配属1年目に1000本のアイデアを考えるという課題があって、昔は通称1000本ノックと言われていました」
THE TIME,マーケティング部 原部員:
「1000本ノックならぬ1000本ガリガリ君!?」
徹底的に発想力を鍛えているからこそ、ユニークな味がどんどん生まれているのです。
埼玉県は“工場グルメ”の聖地
ガリガリ君の赤城乳業だけでなく、食品工場が全国でもトップクラスで多い埼玉県。スタジオでは、埼玉県が「出荷額全国1位」になっている食品を紹介した。
▼アイスクリーム▼香辛料▼中華めん▼惣菜▼精米▼ビスケット類・干菓子▼和風めん▼すし・弁当・おにぎり▼調理パン・サンドイッチ
日々の食卓を支える多くの食品が“埼玉県生まれ”ということで、埼玉出身の宇賀神メグアナは「すごい!」と思わず拍手。
「確かにお菓子の工場とかは多い」と地元ではよく見かける風景だと嬉しそうに話した。
(THE TIME,2024年8月30日放送より)
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