卵が9カ月ぶりに、また高くなってきています。本来は1年のなかで最も安い時期と言われていますが、今後はさらに値上がりする可能性も。

■なぜ?タマゴが9カ月ぶり“高値”

 卵料理といえば、何といってもオムライス。

 都内でオムライスが人気の店で今、心配しているのが卵の値上がりです。

glass onion 店主 澤田正敏さん
「(一日)常備140個14パックは用意していないと(店を)まわせない。1パック50円も値上がりしたら大変なことになる。今、お米もすごく高くなっているから。なんとか卵(の価格)このままいてほしいが、こればっかりは分からない」

 価格の変動が少なく、“物価の優等生”といわれる卵。

 しかし去年、Mサイズの卵が東京で350円になるなど高騰し、“エッグショック”と呼ばれました。

 今年1月には180円まで下がりましたが、その後、徐々に値が上がってきているのです。

 今月4日に「JA全農たまご」が発表した卸売価格は250円。9カ月ぶりの高値です。

 再び“エッグショック”は起こってしまうのでしょうか。

 都内のスーパー「アキダイ」の秋葉社長も卵の高値に頭を悩ませています。

スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「異常ですね。本体価格で233円になってますけど、(税込みで)250円超えるんですよね。卵、安い時は150円程度なんで、200円前後っていうのがなんとなく卵の相場かなって。今の時期でこの値段は高いですよね」

1人暮らし 60代の人
「よく食べます。(一日)3個くらい食べる、安い時に。高い時は一日1つ食べる」

2人暮らし 70代の人
「(Q.卵を買うのをためらう金額は?)300円。高いとやっぱり買いません」

 リサーチ会社の「クロス・マーケティング」が行った調査によりますと、卵10個について「これ以上高い価格になると市場に受け入れられなくなる価格」は299円でした。

 家族4人でハムエッグなど1人1個、卵を食べるそうですが…。

4人暮らし 60代の人
「(Q.300円を超えたら?)すごく高くなったなという印象になる」
「(Q.ハムエッグは卵1人1個使うが?)スクランブルエッグにして分ける。数を減らして」

 それにしても、なぜ卵の値段が上がっているのでしょうか…。

スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「餌(えさ)代の高騰で値段を上げざるを得ない 。それに加えて今年の猛暑。猛暑によってニワトリが餌(えさ)を食べない。水分ばかり取って餌(えさ)を食べない。そうすると卵を産む個数が減る」

 ニワトリが猛暑によって“夏バテ”気味になり、卵の数が減っているというのです。

 では今後、卵の価格はどうなっていくのでしょうか。

スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「1年間ある中で卵の需要が少ない時期は6月から8月。本来安い時期に高くなっている。この高値になっているものが底値になっている。高い土台からのステップアップされると、だいぶやばい」

 例年、卵の価格は年末にかけて上がっていくため、今後、さらに上がっていくのではないかというのです。

スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「この高値のなかで鳥インフルエンザが猛威をふるうようなことがあれば、これから先ですから、鳥インフルエンザは。そしたら本当に食卓から消える」

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