長野県千曲市の戸倉上山田温泉に観光客を呼び込もうと、しなの鉄道軽井沢駅と戸倉駅を結ぶ直行便の運行が4月から始まりました。20日は初の「芸者列車」を運行。温泉の芸妓も乗り込み舞を披露しました。
20日、しなの鉄道軽井沢駅に入った一本の列車。
芸者:
「何がよろしいですか?」
客:
「日本酒で」
千曲市・戸倉上山田温泉の「芸者衆」も乗り込み地酒やおつまみで客をもてなします。
さらに、車内で舞も披露。
信州千曲観光局が4月、本格的に運行を始めた「湯けむりNEOネオン号」です。毎週土曜、軽井沢駅と戸倉駅を直行便で結んでいます。
客:
「おいしいです」
「普段こういうことできないので、天気もいいし格別」
ピーク時は年間130万人前後が訪れた戸倉上山田温泉。しかし、景気の低迷やレジャーの多様化、新型コロナの影響もあり観光客は年々減少しています。
そこで、地元観光局が目を付けたのが温泉街に約100軒あるスナックや「芸者文化」。
おととし「NEOネオンプロジェクト」を始め、「レトロブーム」が若者を中心に続く中、懐かしい雰囲気を誘客につなげようとすでに温泉街でイベントを行っています。
「NEOネオン号」もその一環です。20日はイベント列車として、初めて「芸者列車」を運行しました。コロナの影響が直撃した「芸妓」のPRの場でもあります。
20日乗客は25人。舞とともに千曲市の酒蔵の地酒や信州サーモンの押しずしなどのおつまみを車内で楽しみました。
客:
「こんなに目の前で芸者さんの舞がみられると思ってなくて、びっくり。(見るのは)初めてだったので、とてもすてきでした」
舞を披露・真珠子さん:
「見ていただくことを通して、芸者衆を知っていただくというのはうれしい」
戸倉駅まではおよそ1時間。列車を降りた後も戸倉上山田を楽しんでもらいたいと期待しています。
信州千曲観光局・小沼浩栄専務理事:
「朝から昼、夜まで楽しんでいただけるようなまちづくりをして、多くのお客さんに来ていただけるようにと考えている」
「NEOネオン号」は毎週土曜日に運行し観光局のホームページから予約が必要です。イベント列車は最終土曜日を予定していて毎月内容が異なるということです。
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