4月12日、大阪市内の製菓工場で作られた「こんぺいとう」に茶色の変色が見つかり、販売会社が自主回収していた問題で、22日、変色の原因が「酵母菌の繁殖の可能性が高い」とする検査結果が出たことが分かりました。

 自主回収の対象となっているのは、「近大ICTメロン こんぺいとう」缶入りと袋入りで、商品を販売している近鉄リテーリングによりますと、4月12日、大阪・阿倍野区内の店舗で販売前に店舗スタッフが賞味期限を調べている際に、袋の中のこんぺいとうに茶色い変色があるのを見つけたということです。

 「こんぺいとう」は、大阪・生野区内の製菓工場で製造されていて、現在までの販売個数は、缶入りが1197個、袋入りが500個だということです。ほとんどが販売されていますが、一部は店舗に在庫として残っていたり、サンプルとして近親者や取引先などに配っていたりするケースもあるということです。今のところ健康被害に関する情報は寄せられていないということです。

 12日に専門機関にこんぺいとうの成分検査を依頼し、22日にその結果が判明。変色の原因は「酵母菌の繁殖の可能性が高い」とする検査結果が出たということです。専門機関からは、「酵母菌を誤って口にしたとしても健康上の害が出ることはない」と伝えられているということです。

 酵母菌は、こんぺいとうの製造過程では使わないものだということですが、酵母菌自体は自然界にも多く存在するものであることから、販売会社などは、製造過程のどこで繁殖したか原因を調べることにしています。

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