特殊詐欺が疑われる着信に対する警告など防犯機能を備えた電話機の購入費用の一部を助成する制度を島根県警などが9月から始めました。

着信音声:
「この通話は、迷惑電話防止のために録音されます」

通話内容を録音することを相手に知らせ…。

着信音声:
「ただいま振り込み詐欺対策モードになっています。恐れ入りますがあなたのお名前を仰ってください」

知らない相手からの着信を赤いランプで知らせます。
特殊詐欺被害を防ぐ様々な対策が施された電話機です。

大手家電メーカーが製造し、機種によっては家電量販店などで1万円前後で販売されています。
島根県警などは後を絶たない特殊詐欺の被害を防ぐため、こうした防犯機能付きの電話機の購入費用の一部を補助する制度を2023年度に続いてスタートさせました。

65歳以上の高齢者またはその同居家族が対象で1台につき最大5000円補助します。

SNSを使った投資・ロマンス詐欺が広がり、従来型の特殊詐欺による被害額は2023年の同時期の約3分の1に減少したものの、依然、後を絶ちません。

島根県防犯連合会・小谷直也専務理事:
「犯人にとっては、自分の音声が残るということは大変脅威であり、大変大きな防犯効果がある。この優良防犯電話を1件でも多く広め、島根県民の財産を守り、島根県民の安心安全を守っていきたい」

2023年度は、予算のほぼ上限にあたる424件の申し込みがあったことから、県警などは、2024年度も、2023年度と同じ450台を目標に防犯機能付き電話機の普及を進め、特殊詐欺被害を1件でも防ぎたいとしています。
補助制度は市町村ごとに9月から順次始められます。

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