「東京おもちゃショー」が29日に東京ビッグサイトで開幕しました。
まるで忍者のように手裏剣を投げるゲームや、卵を産んで自らばくりと食べるインパクト抜群のおもちゃなどが展示されています。
特に注目されているトレンドおもちゃが「デジタルトイ」です。
子どもでもユーチューバーのように動画が撮影できるカメラ型のおもちゃ。
実際に記者が撮影してみると、撮ったばかりの映像が編集されて動画になっています。
全身を使った直感的な操作で、100種類の職業体験などができるおもちゃも。
子どもが夢中になれることなどを見つけることができるそうで、遊んだ結果はデータ化・分析され、スマートフォンを使うと、詳しい診断結果を見ることができます。
セガ フェイブToysカンパニー メディア部主任・箕箸雄教さん:
子どもが遊ぶ知育物は多かったが、両親にまで、子どもがこういうふうに成長しているとアドバイスするものは今までなかった。ハイテク・デジタルの機能を重視したものが今とても人気。
日本のおもちゃ市場の規模は、2019年以来4年連続で伸びていて、2023年度に初めて1兆円を超えました。
この好調さを引っ張っているのが、子ども心を忘れない大人の購買層「キダルト」と呼ばれる人たちです。
着せ替え人形の定番「リカちゃん」の新シリーズは、よく見ると手首や膝など関節が動かせるようになっていて、様々なポージングで撮影でき、SNSへの投稿も見据えた仕様に。
さらには、好きなキャラクターやアイドルの写真で、自分だけの推しグッズがつくれるおもちゃまで。
大人の“推し活”をターゲットにした商品も注目を集めています。
子どもも大人も夢中にさせる日本のおもちゃ市場の今後の見通しについて、日本玩具協会見本市委員会専門委員・藤井大祐さんは「ハイテク・キダルトともう1つ、インバウンドというキーワードもある。外国人観光客の方がお土産に日本のおもちゃを買っていくという需要も、今回市場を押し上げた要因の1つ。日本のキャラクターのぬいぐるみ、コレクションフィギュアもお土産として買う方が多いので、市場が伸びていく状態」と語りました。
一般公開は、8月31日から2日間行われる予定です。
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