(ブルームバーグ):ドイツのインフレ率は8月に低下、欧州中央銀行(ECB)の目標値まで減速した。ECBの来月追加利下げを後押しする格好となった。

ドイツ連邦統計庁が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2%上昇と、前月の2.6%上昇から減速した。ブルームバーグが調査したエコノミスト予想は2.2%上昇だった。これより先に発表されたスペインのインフレ率も1年ぶりの低水準に減速した。

フランスとイタリアは30日にインフレ統計を発表するが、いずれもディスインフレ傾向を示す結果になるとみられている。ユーロ圏の8月インフレ率も同日発表される。市場予想では2.2%への鈍化が見込まれている。

INGのマクロ部門責任者、カーステン・ブジェスキ氏は「今回のドイツのインフレ鈍化はエネルギー価格の低下とプラスのベース効果、そして商品値下がりによるものだ」と指摘、「ドイツとユーロ圏全体でインフレ減速のお墨付きを与えるには時期尚早だ」と述べた。

原題:German Inflation Plunges to 2% as ECB Prepares to Cut Rates (2)

(抜粋)

(詳細を加えて更新します)

--取材協力:Kristian Siedenburg、Joel Rinneby.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。