沖縄県文化観光スポーツ部がまとめた2024年度第1四半期(4~6月)の国内客の観光収入(速報値)は前年同期比0・5%増の1599億円、延べ宿泊者数は0・7%増の492万人泊だった。どちらも2年連続で過去最高を更新した。円安の影響でゴールデンウイークの旅行先を海外から沖縄へ切り替える観光客が多かったとみられ、入域観光客数が好調に推移した。

 観光客1人当たりの県内消費額は前年同期比2・3%増の9万2267円、平均宿泊数は2・5%増の2・84泊だった。どちらも過去最高ではないものの、高水準を維持した。県担当者は「宿泊費が高止まりする中、入域観光客数が好調を維持し、全体を押し上げた」と分析した。

 同日発表した7月の入域観光客数は、国内客と外国客合わせて前年同期比17・1%増の91万2千人だった。国内客は4・3%増の69万2300人で過去最高を更新。海外客は90・7%増の21万9700人だった。台風の影響で航空便の欠航があったものの、臨時便やイベントの増加で観光客数が増えた。

 8月については「夏休み期間中の航空便の増便が見込まれるが、台風の影響が出ないか注視する」とした。(政経部・大川藍)

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