住まいと暮らしの課題解決を目指してイノベーションを促す新しい施設とは。
子どもの頃、仲間を集めるためにやった「この指とまれ」。
首相官邸や国会議事堂を見渡す都心のど真ん中で、大手住宅メーカーの積水ハウスグループが「この指とまれ」をやろうとしています。
9月のオープンを前に26日、報道陣に公開されたのは、住宅メーカーならではのこだわりや工夫が詰め込まれたオープンイノベーション施設「イノコム・スクエア」。
イノコム・スクエアには、オフィスビルにもかかわらず家のような梁(はり)がありました。
積水ハウスイノベーション&コミュニケーション 事業プロデューサー・南裕介さん:
我々は住まいを作っているものですから、オフィスの中に住まいを体験していただきたく、天竜杉で屋根を模した。
一方で、イノコム・スクエアのロゴマークについても、フローリング材や家具を作るときに使えなくなってしまった端材を用いて作ったといいます。
積水ハウスイノベーション&コミュニケーション・辰井伸洋社長は「自社内の技術・人財、あるいは顧客基盤だけを活用するのではなく、よく言うところの『この指とまれ』方式。私たちの掲げるテーマに対して関心のある研究者・企業・スタートアップの若く熱気あふれる方々とともにやっていきたい」と語りました。
イベントなどを通じて研究者やスタートアップ企業・学生らとの協力を目指します。
開放的なつくりになっているのは、コミュニケーションの壁を低くするためです。
一見、場違いな7メートルのキッチンカウンターについても、南さんは「いつも積水ハウスの社員がおりますので、社員の方々と『ちょっとちょっと』という感じで来ていただいて、コミュニケーションができるようなカウンターにしております」と話していました。
積水ハウスの「この指とまれ」からどのようなイノベーションが生まれるのでしょうか。
積水ハウスイノベーション&コミュニケーション 事業プロデューサー・南裕介さん:
一緒に社会課題を解決するような協業を、この場で活性化していければ。
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