円相場で一時、1ドル=153円台まで円安が進んだことについて、ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長は「日本にとっていいわけない」と危機感を示しました。

ファーストリテイリング 柳井正会長
「円安ですけど、これ我々の会社だけじゃなしに、誰にとっても、日本にとっていいわけはないですよね、これ。円安になるっていうこと自体を喜ぶような人は、ちょっとおかしいんじゃないかなと思っていますし、やっぱりそうあってはならないと考えています」

 円安の進行は輸出企業にとって追い風という面もありますが、柳井会長は喜ぶべきことではないと強調しました。

 また、「世界の中の日本を見ないといけない。自分たちの状況の元凶を理解しないといけない」と指摘しました。

 外国為替市場では、日本時間の10日夜に発表されたアメリカの消費者物価指数の結果を受け急速に円安が進みました。

 一時、1ドル=153円台をつけ、1990円以来およそ34年ぶりの円安水準となっています。

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