岸田総理大臣のアメリカ訪問が、円安に拍車をかけた可能性があります。
鈴木財務相
「行き過ぎた動きに対しては、あらゆるオプションを排除することなく適切に対応をしていきたい」
財務大臣が市場を牽制(けんせい)しても、円安の流れは止まりません。外国為替市場で円相場は12日午前0時ごろ、1ドル=153円31銭まで下落しました。
市場関係者は、背景の一つに「投機筋がどうせ為替介入はないだろうと高をくくっている状況がある」とみています。
日本時間10日夜からの動きを見ると、急激な下落は市場の予想を上回るアメリカの消費者物価指数が発表されたことが要因ですが、その後、もう一段の下落を見せます。この時、ワシントンでは岸田総理の歓迎式典や日米首脳会談が開かれていました。
為替介入を実行するには相手国の理解が欠かせませんが、首脳会談の主な議題は安全保障。そのため、投機筋の一部が「岸田総理の訪米中には介入はない」と考え、円売りを仕掛けている可能性があるというのです。
今後、介入はあるのでしょうか。しばらくは気をもむ展開が続きそうです。
(「グッド!モーニング」2024年4月12日放送分より)
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