(ブルームバーグ):21日の債券相場は上昇する見通し。米国で利下げ観測を背景に長期金利が低下した流れを引き継ぐ。日本銀行が予定している国債買い入れオペも支えとなりそうだ。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、米国の利下げ観測のほか、カナダの消費者物価指数(CPI)鈍化と金利低下を受けて長期国債先物が夜間取引で上昇したと指摘。日銀の国債買い入れオペも短い年限の債券を中心に一定の支えになるとみる。
一方、今週末には日銀の植田和男総裁が衆参両院の閉会中審査で発言、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム(ジャクソンホール会合)で講演と、イベントを控えているため「ポジションを一気に買いに傾けにくい。相場は買い一巡後は伸び悩むだろう」と述べた。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.86~0.89%(20日は0.885%で終了)、先物中心限月9月物は144円75銭~144円95銭(同144円78銭)。
先物夜間取引で9月物は20日の日中取引終値比14銭高の144円92銭で終えた。
日銀買い入れオペ
- 定例の国債買い入れオペの対象は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下
- 買い入れ額はそれぞれ3500億円、3750億円、4000億円
- 日銀:国債買い切りオペ一覧 (表)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2024 Bloomberg L.P.
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。