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今年はサンマの豊漁に加え、オオズワイガニの大量発生も続いています。
海の異変が食卓をにぎわせています。

■“天敵が減少”オオズワイガニ大漁

漁から戻ってきた船。大量に水揚げされたのは「オオズワイガニ」です。

水揚げされたオオズワイガニ この記事の写真は16枚

いま北海道の海では、このカニが大量発生していました。

その影響は東京にも…

sakana bacca 都立大学 sakana bacca 都立大学・見元 拓 店長
「オオズワイガニを使いまして、ボイルして甲羅に一杯分詰めて『甲羅盛り』というかたちで販売」 sakana bacca 都立大学・見元 拓 店長

元々、オオズワイガニは漁で使う網を切ってしまう“厄介者”でした。

しかし、この“厄介者”を食べてしまおうという動きが広がっているといいます。

オオズワイガニ sakana bacca 都立大学・見元 拓 店長
みそと具を一緒に食べられるのでかなりおいしく食べられる」 オオズワイガニ『甲羅盛り』

なぜオオズワイガニは大量発生したのでしょうか?

道総研 栽培水試調査研究部・渡野邉 雅道 さん
「タコはオオズワイガニを食べるので、その影響があったのではないかと」

赤潮が発生するなどしたことで“天敵”であるタコが減り、オオズワイガニが増えていったといわれています。

タコが減り、オオズワイガニが増えたか 道総研 栽培水試調査研究部・渡野邉 雅道 さん
「オオズワイガニの発生に都合の良い環境が整ったと考えられる」

そんななか近年、高級魚と化していたあの魚にも変化が!

サンマ

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■今年のサンマは豊漁!半額以下に

■今年のサンマは豊漁!半額以下に

斉藤水産・斎藤 又雄 さん
「例年より値段が落ち着いて、初荷にしては量が多かった」  斉藤水産・斎藤 又雄 さん

大きな初サンマが20日は一匹800円!
去年の半額以下で売られていました!

初サンマが一匹800円

新サンマの見分け方は
・くちばしの先が黄色
・尾にかけ黄色がかる
⇒脂乗りが多い

新サンマの見分け方

さらに産地の北海道では、なんと68円!

北海道ではサンマが68円

ただ、サンマの安さは長く続かない可能性があるんです。
一体、お得なのはいつまで?

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■“お得なサンマ”いつまで続く?

■“お得なサンマ”いつまで続く?

これから旬を迎える、脂の乗ったサンマ。

こちらの店では今シーズンのサンマの提供を始めました。

根室食堂 根室食堂 平山 徳治 店長
「例年で言うと9月くらいまで入ってこないと話していたイメージ。お盆明けから入ってくるのは、今年はちょっと違うかな」 根室食堂 平山 徳治 店長

去年は500円でしたが、今年は380円です。

根室食堂

なぜ今年はサンマが安いのでしょうか?

先週、北海道根室市で初水揚げされたサンマは67トン。
これは去年の490キロを大幅に上回るおよそ140倍の水揚げ量です。

去年を大幅に上回る水揚げ量

専門家によると今年は、去年に比べて太平洋の西側、日本近海でまとまったサンマが確認されていて、その海域で大量に獲れたのではないかということです。

日本近海でまとまったサンマが確認

ただ、この状況が続くのは10月ごろまでの見込みで、その先 漁獲量は減っていく可能性が高いそうです。

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