(ブルームバーグ):16日の債券相場は大幅下落。米国で堅調な経済統計を背景に9月の大幅な利下げ観測が後退して金利が上昇、円債先物が大きく値を下げた流れを引き継いだ。10年物価連動国債入札は低調と予想されている。

東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、7月の米小売売上高が予想より強く、新規失業保険申請件数も少なかったため米金利が上昇しており、売り優勢で開始と指摘。さらに「日銀の継続利上げに対する警戒感が落ち過ぎていると判断され、その修正も進みやすい」との見方も示した。

10年物価連動債入札

  • 発行予定額は2500億円程度、価格競争入札によるダッチ方式
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジスト
    • 無難通過に足る応札が集まるかどうか不安な状況で、やや低調な落札結果を予想
    • 市場ボラティリティーの上昇は特に流動性が低い物価連動国債市場で嫌気される可能性
  • 10年物価連動国債の過去の入札結果 (表)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。