(ブルームバーグ):米消費者の間で支払い延滞への懸念が強まっていることが、ニューヨーク連銀の調査で明らかになった。
同連銀が12日発表したデータによれば、消費者が向こう3カ月に債務の最低返済額を滞納すると予想する確率は平均で13.3%に上昇。新型コロナ禍初期である2020年4月以来の高水準となった。支払い延滞に対するストレスは、年収5万ドル(約737万円)未満、ならびに学歴が高卒以下の消費者の間で最も強まった。
1年前と比較した信用へのアクセスに対する見方も悪化。家計支出の伸びに対する期待は、ここ3年余りで最も低い水準に落ち込んだ。
労働市場に対する労働者の見方は強弱まちまち。向こう1年における失業や失業率上昇への不安は薄らいでいる一方、失業後に新たな仕事を見つけるのは難しくなるとの予想は強まった。
このほかNY連銀のデータによれば、1年先のインフレ期待は7月に3%と、前月と変わらずだった。5年先のインフレ期待も2.8%で変わらず。3年先については0.6ポイント低下して2.3%と、統計が開始された2013年以降で最低となった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Consumers’ Delinquency Fears Rise to Highest Level Since 2020(抜粋)
(情報を追加し、更新します)
--取材協力:Alexandre Tanzi.
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