（ブルームバーグ）：米民主党の大統領候補であるハリス副大統領は、副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事と共に激戦州を遊説した後、地元のサンフランシスコで選挙資金集めを行った。ハリス陣営によると、カリフォルニア州の民主党有力者が出席したイベントで1200万ドル（約18億円）強を確保した。
11日午後に開かれた資金集めのイベントには、資産家で投資家のトム・ステイヤー氏や米大リーグ（ＭＬＢ）、サンフランシスコ・ジャイアンツのラリー・ベアー最高経営責任者（ＣＥＯ）、ハリウッドの大物ジェフリー・カッツェンバーグ氏らがゲストとして参加した。ペロシ元下院議長やカリフォルニア州のニューサム知事も出席した。
バイデン大統領が７月に選挙戦から撤退し、ハリス氏が大統領候補になったことで、民主党陣営は活気づき、共和党の大統領候補であるトランプ前大統領より多くの選挙資金を集め、世論調査でもトランプ氏のリードを奪った。
聴衆を前にハリス氏は「われわれはこの選挙に勝つことから始める」とした上で、「１日も無駄にできない」と語りかけた。
サンフランシスコに立ち寄ったのは、この地域で最も裕福な多くの民主党支持者から献金を募る狙いがあった。ハリス陣営によると、同氏はウォルズ氏を副大統領候補に選んでからの24時間で3600万ドルを集め、７月の資金調達額は３億1000万ドルに達したという。
一方、トランプ氏は自身のソーシャルメディアで、先週末の選挙集会のためのモンタナ州訪問と資金集めのワイオミング州訪問で自身の陣営が2800万ドルを集めたと明らかにした。
ハリス、ウォルズ両氏は６日、ペンシルベニア州フィラデルフィアでの集会を皮切りに重要な遊説を開始し、11月の大統領選で激戦州となるウィスコンシン、ミシガン、アリゾナ、ネバダ各州を回った。
原題：Harris Follows Swing-State Tour With Fundraiser in San Francisco（抜粋）
(民主党副大統領候補者名の表記を発音に近いウォルズに変更します)
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