土砂崩れの被害を受けた最上町の瀬見温泉には、連日ボランティアが入り復旧作業が続いている。尾花沢市の高校生たちも泥の撤去などに汗を流した。

「頑張れ、頑張れ! 腰入れて、腰入れて!」
「頑張って! 頑張って~! はい!」

今回の大雨で、瀬見温泉では大規模な土砂崩れが発生。老舗の宿「観松館」には大量の土砂が流れ込み、休業を余儀なくされた。
宮城のボランティアや地元の高校生などが連日訪れ復旧の手助けをする中、きのう(8日)は北村山高校の生徒・教職員計18人が作業に加わった。

(参加した生徒)
「山形県民として、自分にできることはしたいと思って来た」
「ボランティアの募集があったら来たいと強く思っていた。こういう時は助け合いが必要だと思っている。みんなで助けていけたらいい」

観松館ではリニューアルしたばかりの大浴場が土砂で埋まり、温泉を大浴場に送るポンプも水没。浄化槽は部品の交換や修繕では済まないほど激しく損傷していたことがおとといわかり、当初9月を予定していた営業再開の見通しが立たなくなった。
それでも、高橋社長は「あたたかい支援が踏ん張れる力になる」と話す。

(観松館・高橋裕社長)
「“多くの人に支えられて商売してきたんだ”と改めて実感したところです。泥をかぶる前よりもっときれいにしてお客さんに喜んでもらいたい」

不眠不休の復旧作業が続く観松館。
浄化槽の交換が10月までに終われば、11月上旬に営業を再開する方針。

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