今回の大雨で自家用車が使えなくなった被災者向けに、無償で車を貸し出す取り組みが酒田市でスタートした。あす(10日)からは戸沢村でも始まる。

これは東日本大震災をきっかけに、被災者向けに無償で車の貸し出しを行う「日本カーシェアリング協会」が始めたもので、受け付けを行う臨時拠点は酒田市の八幡地域に設けられた。

今回の大雨を受け山形・秋田の両県に計58台が用意され、現在、酒田市には普通車・軽トラックなど8台が貸し出し用に準備されている。
貸出期間は、普通車などが1カ月単位、軽トラックが3日単位。11月30日の期間終了まで、その都度更新して借りることができる。

初日のきのうは、大雨でマイカーが使えなくなった利用者が訪れ、貸し出しを受けていた。

(被災した人)
「うちは3歳と5歳の孫がいるが、メインは保育園の送り迎えに使えるので助かる。あとは買い物や通院に使います」

(日本カーシェアリング協会・吉澤武彦代表理事)
「車が被災した人や、片づけに車が必要な人はぜひ使っていただけたら。気軽に相談してほしい」

サービスを受けるには、事前に電話・インターネットでの申し込みが必要で、酒田市以外の被災者も利用できる。協会によると、これまでに30件の申し込みがあったという。
あすからは戸沢村にも臨時の拠点を設け貸し出しを始める。

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