第一生命は代理店に出向している社員が出向先で得た競合他社の契約情報約7万2000件をグループの保険会社に漏洩(ろうえい)していたと発表しました。

 第一生命によりますと、情報を漏洩していたのは保険代理店「アイリックコーポレーション」に出向中の複数の社員です。

 2018年1月から2024年7月にかけ、保険会社名や被保険者名、生年月日などの契約情報約7万2000件をグループ会社のネオファースト生命に提供していました。

 出向者らはネオファースト生命の依頼を受けて競合他社約50社の契約情報を漏らしていたということです。

 ネオファースト生命は他社の販売シェアの把握を目的としていて、組織ぐるみで出向者に情報を漏洩させていた可能性があります。

 現時点で情報漏洩による二次被害などはないとしています。

 第一生命は「極めて重く受け止め再発防止策の策定及び徹底に努めて参ります」とコメントしていて、近く金融庁に問題の経緯などを報告します。

 出向者による情報漏洩は損害保険大手の損害保険ジャパンと東京海上日動ですでに発覚していますが、生命保険大手では初めてです。

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