(ブルームバーグ):7日の東京株式相場は大幅上昇し、日経平均株価は上げ幅が一時1100円を超えた。日本銀行の内田真一副総裁の講演を受けて為替市場で急速な円安が進み、企業業績への警戒が和らいでいる。銀行や保険など金融をはじめ、医薬品や輸出関連を含め幅広い銘柄が買われている。

内田副総裁はこの日の講演で、先週末からの市場の急変動を受け、「市場が不安定な状況で利上げすることはない」との認識を示した。7月の金融政策決定会合後に株式市場で懸念されていた過度な利上げによる景気の先行き不安が後退したほか、為替の円安で業績不透明感も和らいでいる。

ピクテ・ジャパンの田中純平ストラテジストは、内田副総裁の発言は市場への配慮が垣間見られる点でかなりポジティブだと指摘。一部の外国人投資家は7月会合時の利上げ姿勢に疑問符を付けていたため、その反動はある程度期待できると述べた。

--取材協力:我妻綾.

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