深刻な運転手不足で、福井県内のバス会社は2024年4月から6月にかけて大幅な減便を行いましたが、7日、バス会社と県や国の担当者らが集まり、10月以降に廃止や減便する路線について方向性を示しました。
京福バスと福井鉄道が10月以降、運行を見直したいとしている路線について、これまで事業者と県や国、市町の担当者で、路線の維持や減便数の圧縮など協議してきました。7日は、その結果が公表されました。
10月以降、京福バスでは5つの路線を廃止、15の路線で減便し、合計448便の運行が減る見通しです。廃止路線のうち3つの路線では、今後、デマンド交通の導入など代替交通を検討していくということです。
また福井鉄道は、1つの路線を廃止し15便減る見通しで、2025年4月以降にも6路線の見直しを検討しているということです。福井鉄道は別路線の経路を見直し、利便性は維持したいとしています。
そもそも、路線バスの大幅な減便の理由は、2024年4月に運転士の労働基準が見直され、時間外労働の上限をクリアするために運転士が足りなくなったことが要因です。
県は、運転士の待遇改善支援やOBによる運転業務の応援などで、路線バスの維持や復便につなげていくため支援していきたいとしています。
京福バスでは「路線バス事業では採算を取るのが難しいため、収益性の高い高速バスや貸し切りバスを増やしたいところだが、運転士を路線バスの方に優先して回している状況」として、事業者側の収益が高まるような支援を行政に求めています。
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