日経平均株価が、過去最大の下げ幅となりました。世界的に株価が暴落した1987年のブラックマンデーの翌日の下落幅を超えて、4400円以上値下がりしました。

東証アローズから、フジテレビ経済部・福井慶仁記者が中継でお伝えします。

5日の東京株式市場は、売りが売りを呼び、全面安の展開が止まりません。平均株価は3万1000円台をつけ、下げ幅は、一時、4700円を超えました。値下がり幅は、1987年10月のブラックマンデー翌日を超えて過去最大です。

急激な株安の背景には、アメリカの景気落ち込みへの警戒感があります。先週末のアメリカ市場の株価が大幅下落した流れを受け、売り注文が一気に広がりました。午後に入り、株価をさらに押し下げたのは急速な円高の進行です。

円相場は、アメリカの利下げペースが早まるのではとの見方から、1ドル=141円台まで円買いが進み、輸出関連企業の業績が悪くなることへの警戒感から株価が大きく押し下げられました。

都内の証券会社では、対応に追われました。

市場関係者の間からは、「アメリカの景気不安、それを受けたハイテク株の下げ、円高の進行でパニック的な売りになっている」という声のほか、「下げ止まりが見えにくく、今後の相場はアメリカの経済指標次第だ」との声が上がっています。

日本時間5日夜、アメリカで新たな経済指標が公表予定で、株価が下げ基調を止められるのか、投資家心理が急速に冷え込む中、この数字に関心が集まっています。

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