日銀が31日、政策金利の引き上げを決めました。その影響で急激に円高が進行。一時149円台をつけました。
■日銀利上げ決定 住宅ローンも…
31日昼過ぎ、ドル円相場では、またたく間に1円ほど円高が進みました。その背景にあったのが、マイナス金利を解除した3月に続く、金利の引き上げです。
日本銀行 植田和男総裁
「政策金利の誘導目標をこれまでの『0〜0.1%程度』から『0.25%程度』へと変更しました」
なぜ今、追加の利上げに踏み切ったのでしょうか。
日本銀行 植田和男総裁
「これまでの為替円安もあって輸入物価が再び上昇に転じていて、物価の上振れリスクは注意する必要があります」
日銀の判断を後押ししたのは歴史的な円安。円安による“悪い物価高”で個人消費が鈍り、景気が悪化することを警戒したのです。
日銀の利上げ決定を受けて、三菱UFJ銀行は31日、変動型住宅ローンの基準となる金利を9月から引き上げると発表しました。他のメガバンクも引き上げを検討しています。
■住宅ローンは固定型?変動型?
住宅販売の現場では…。
来場客
「金利の高さや変動型にするのか固定型にするのか。金利が上がると負担が増えるのかなと心配な気持ちもある」
金利の低いうちに家を買おうという人も増えているようです。
オープンハウス 赤塚晴大営業部長
「3月に(日銀が)マイナス金利を解除した後、ご来店が増えている。お客様の中でも変動型と書いてあっても(金利が)動いていなかったところが、今後動くのではないかと。家賃や住宅ローンの比較の問い合わせは増えてくると考えている」
固定型か変動型か。悩ましいのは、そのどちらにするかです。専門家はこう話します。
住宅ローン比較診断МFS 塩澤崇COO
「お得な変動金利を選ぶ人が引き続き多いのではないか。短期金利が上昇すると長期金利も同じように上昇する。それに連動して固定金利も上がる。変動金利が非常に低い状況は変わらない」
ただ、今後はさらなる利上げに備える必要があるといいます。
住宅ローン比較診断МFS 塩澤崇COO
「いま色んな銀行が借り換えの金利キャンペーンをしているので、住宅ローン金利の相場をチェックするのは非常に大切」
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