日銀は、追加利上げを決定し、植田総裁は会見で、経済物価情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げていく考えを示しました。

日銀は、金融政策を決める会合で、政策金利を「0.25%程度」に引き上げることを決めました。

その瞬間、為替ディーリングルームでは、声が飛び交いました。

日銀・植田総裁:
2%の物価目標の持続的安定的な実現という観点から、金融緩和の度合いを調節することが適切であると判断しました。

植田総裁は会見で、経済物価情勢に応じて、引き続き政策金利を引き上げていく考えを示しました。

政策金利の引き上げと植田総裁の発言を受け、外国為替市場の円相場は約4カ月ぶりに一時、1ドル=149円台を付けました。

今回の利上げについて岸田首相は31日午後、「政府と日銀はデフレ型経済から成長経済への移行を成し遂げるという共通認識のもとで密接に連携していて、この認識に添って行われた」とした上で、「経済ステージの移行を何よりも重視しつつ、経済、物価動向に応じた機動的な政策運営をこれからも行っていきたい」と強調しました。

また、国民生活への影響については、「貸出金利の上昇の影響がある一方で、国民の預貯金の金利増というプラスの効果もある」と指摘しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。