北海道内で「業務スーパー」を7店舗フランチャイズ展開していた、神奈川県横浜市の「ケヒコ」と関連会社の2社が横浜地裁に破産を申請したことが分かりました。民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと、ケヒコの負債総額は4億9208万円です。

 「ケヒコ」は1990年に設立。自動車保険代理業、不動産管理業などを手がけていました。

 2013年に「業務スーパー」のフランチャイズに加盟し、スーパーマーケットが主な業務に。札幌市の「すすきの狸小路店」など北海道内に7店舗(旭神店=旭川市、滝川店、苫小牧店、苫小牧東店、岩見沢店、室蘭店)を展開し、ピークの2023年8月期には28億7900万円を売り上げていました。

 ただ、2024年に社長による会社資金の私的流用や不採算事業への投資が明るみとなり、経営が悪化。従業員に「破産を検討している」と伝えていました。

 従業員は2024年7月18日から、社長の退陣と約130人の従業員の雇用継続を伴う自主再建を求め無期限ストライキを実施。給料未払いを防ぐため、24日から営業を再開していました。

 ただ、社長ら経営陣はストライキを受けても沈黙を続け、親会社と関連会社と3社が7月23日に横浜地裁に破産を申請しました。

 北海道内に「業務スーパー」は35店舗ありますが、「ケヒコ」が運営していたのは7店舗のみで、他の28店舗には影響ありません。

 「ケヒコ」が運営していた7店舗の今後は、まだ明らかになっていません。

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