政府は、国と地方の財政健全化に向けた目安となるプライマリーバランス=基礎的財政収支の目標を掲げてから初めて、2025年度に黒字化を達成するという試算を示しました。

岸田総理大臣
「経済あっての財政の考え方のもと、まずはその前提となる民需主導の成長を実現するため、消費の回復に必要な物価上昇を上回る所得、賃金の拡大に向けた取り組みを確実に実行します」

 プライマリーバランスは、政策に必要な経費を国債に頼らず税収などで賄えているかを示す数字です。

 内閣府が経済財政諮問会議で示した試算では、企業の業績が好調なことや物価高によって税収が増えることなどから2025年度のプライマリーバランスが8000億円程度の黒字になると見込んでいます。

 黒字化が実現すれば、2002年の小泉政権が財政健全化を目標に掲げて以来、初めてとなります。

 ただ、秋に策定する予定の総合経済対策で、歳出が現在の想定を上回れば黒字化の実現は難しくなります。

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