埼玉県川越市で沖縄物産店「真南風(まはえ)」を経営する新井明久さんは同県出身。沖縄にほれ込み35歳で脱サラ、1994年に川越の観光名所大正浪漫夢通りに10坪の店舗を構え、今年30周年を迎えます。
南風原町で「琉球もちっ娘バナナ」を生産するシードウィンの仲村実勝社長と2017年に出会い、バナナと牛乳だけで作る「バナナジュース」のおいしさに衝撃を受けます。また、仲村さんの無農薬、無肥料、無散水栽培の取り組みや社会貢献の考え方に共感した新井さんはすぐ行動に移します。店舗を改修、飲食店営業許可を得て「琉球もちっ娘バナナジュース」の販売をスタートさせました。完熟後に冷凍したバナナと牛乳のみで作るジュースは、「濃厚でコクがあって絶品」とお客さまからの評判も上々です。
今年5月に新井さんは仲村さんの畑を訪ね、沖縄産バナナのポテンシャルの高さをさらに実感しました。30年を振り返り新井さんは「店の経営はギリギリで冷や汗ものですが、沖縄の素晴らしさを伝えたい、そんな勝手な使命感は健在です。沖縄への『熱い思い』はさらに高まっています」と話してくれました。
埼玉にある10坪の稀有(けう)な沖縄を30年間存続させてくれている新井さんに感謝とエールを送りたいと思います。
【メモ】埼玉県川越市仲町3の17。電話049(224)5758。水曜定休。詳細はQRコードから。
(写図説明)完熟後に冷凍したバナナと牛乳のみで作る「琉球もちっ娘バナナジュース」(600円)
(写図説明)真南風の新井明久さん(左)とシードウィンの仲村実勝さん
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。