熊本市電の2両編成の車両が熊本駅近くで走行中に脱線。ケガ人はいませんでした。
8月1日の開業100周年を前にまたも発生した市電のトラブルは今年10件目で、最も重い『重大事故』です。
【熊本 竜太 アナウンサー】
「現場は合同庁舎のそばです。路面には削れたような跡があり、2両編成の低床電車が停車しています」
【熊本市交通局の会見】
「深くおわび申し上げます。本当に申し訳ございません」
26日午前11時すぎ、熊本市西区の田崎橋停留所から二本木口停留所に走行していた健軍町行きの2両編成の市電の運転士がポイント付近で異音と衝撃を感じたため停車しました。
車両は、脱線したまま4.7メートル走行。運転士が車両をバックさせ車輪はレールの上に戻ったということです。
乗客・乗員4人にケガはありませんでした。
通常の運行手順では、走行中に異常を感じた場合、その場で安全確認が求められていますが、運転士は無線で報告せずに車両をバックさせていました。
「パニックになった」と話しているということです。
この事案について市交通局は、国の基準に照らし『重大事故』としました。
【熊本市交通局の会見】
「重大事故になります。重大事故になりかねないのが『インシデント』。起こっているので『重大事故』」
8月1日の市電開業100周年を前に発生した今年10件目の運行トラブル。
記念式典の開催については。
【熊本市交通局 松本 光裕 次長】
「関係者と協議したい。やめるのかというお尋ねには今から検討します」
脱線の原因は調査中で、市交通局は九州運輸局の指示で現場保存を行っていて復旧のめどは立っておらず、熊本駅前で折り返し運行を行っています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。