(ブルームバーグ):米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、自身が立ち上げた人工知能(AI)新興企業xAIにテスラが50億ドル(約7700億円)を投資すべきかどうか、取締役会が議論すると述べた。
マスク氏は今週、期待外れの内容となったテスラ決算の発表後に50億ドルの投資を行うべきか、X(旧ツイッター)上で投票を実施。回答者の3分の2余りが賛成した。決算説明会では、テスラがxAIに投資するか、xAIの対話型AI「Grok(グロック)」をテスラのソフトウエアに統合するかとの質問が出ていた。
マスク氏は投票に関するXへの投稿で、投資を行う前にテスラ取締役会の承認と株主投票が必要だと述べていた。
マスク氏がxAIを設立したのは、オープンAIが対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」を発表しブームを巻き起こした数か月後の2023年初頭だ。マスク氏はオープンAIの設立に関わったものの、AI開発の路線を巡る意見の対立から同社を去っている。
その後、マスク氏のxAI設立に伴い、利益相反の懸念も浮上。マスク氏は4月、テスラはAI専門家の人材獲得競争で特別な努力を強いられていると指摘。xAIに加わるためにテスラを去った者もいると述べた。6月には、希少なAIチップをテスラからxAIに振り向けたことを認めている。
原題:Musk Says Tesla Board to Discuss $5 Billion xAI Investment(抜粋)
--取材協力:Anne VanderMey.
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