今年最多となる40の都道府県に「熱中症警戒アラート」。少しでも暑さを和らげたいところですが、街には長袖を着ている人の姿もみられました。実はいま猛暑対策として“長袖”が注目されているようです。

■危険な暑さ「長袖」で対策 直射日光防いで「冷感」「放熱」

井上貴博キャスター:
この酷暑の中で少しでも涼をとるためにどうすればいいのでしょうか。直射日光をいかに受けないかというのが大切になってきます。

熱中症対策の基本は、こまめな水分・塩分補給、我慢せずにエアコン使用、十分な睡眠が大切になります。いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長によると「天気や気温の変化に対応した服装選びが重要」ということです。

リベルタから3080円で冷感アームカバーが発売されています。キシリトールなどの成分が入った冷感プリントがされており、直射日光を防ぐだけではなく、水分に反応してひんやりと感じるそうです。汗をかく度にひんやり感が得られる仕組みになっています。

グッズマンからは6578円のフェイスガード付きインナーが販売されています。数種類の鉱石が入った生地を使用しているもので、体から発生する熱エネルギーを吸収・熱放射ができ、太陽光に含まれる遠赤外線をブロックして遮熱することもできるといいます。

顔までガードできるのも一つの特徴で、実際に使用したNスタスタッフによると「直射日光を遮るので肌への熱さは感じなかった」とのことです。

ホラン千秋キャスター:
意外と首元が焼けたりするので、カバーできるのはすごいありがたいですね。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
私はトライアスロンで、長時間外で運動します。半袖のウェアだけではなく、下に長袖を着て直射日光が当たらないようにしています。長袖のウェアに水をかけることで、水分が気化して熱を発散してくれます。

帽子も後ろに日よけがあるものを使うなど、できるだけ直射日光を肌で浴びないようにすることはスポーツの現場でも有効的です。日常生活でもどんどん取り入れてほしいと思います。

■変わる高校球児「長袖」続々 暑さ対策+機能性向上で

井上キャスター:
スポーツの現場も変わってきています。高校野球の球児も圧倒的に長袖の選手が多くなった印象です。2023年に優勝した慶応も先発メンバー全員が長袖だったということです。

ベースマン立川店の星さんによると、「数年前まではほどんどが半袖でしたが、現在は売り場の半分が“機能性重視”の長袖」だといいます。

松田丈志さん:
物によっては体の動きをサポートしたり、体幹の保持を強化してくれるものもあったりします。

スポーツの試合は一日だけではありません。数日間パフォーマンスを保つという意味では、直射日光で日焼けをしてしまうと、その分、疲労も溜まっていくので、体へのダメージを減らしていくという意味合いもあるのかなと思います。

井上キャスター:
今までは直射日光を浴びても、「別に日焼けすればいいじゃないか」という雰囲気でしたが、日焼けをしないことが疲労を軽減するという考え方になっていますね。

松田丈志さん:
プールも昔は男の子は上半身裸が当たり前でしたが、今はラッシュガードを着るのが当たり前になってきています。日焼け対策は大事ですね。

水遊びでも、直射日光と熱中症には気をつけてほしいと思います。

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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父

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