東海道新幹線は7月22日、愛知県内の保守車両脱線事故の影響で浜松~名古屋間が終日運転見合わせとなり、JR東海によりますと約25万人に影響したと推計されています。

事故の状況が徐々に明らかになっています。

22日未明、東海道新幹線の豊橋駅と三河安城駅の間の上り線(愛知県蒲郡市)で、保守用車両同士が衝突し双方の車両が脱線しました。

このため名古屋駅から浜松駅まで始発から運転を見合わせ、22日午後7時頃に「終日運転をとりやめる」と発表されました。

当初から「運転再開の見込みは立っていない」と発表していたものの、最終的には終日運転取り止めなった理由はなぜでしょうか。

まず事故の状況から振り返ります。

止まっていたのがレールのゆがみを補修するため砂利を敷き詰める車両です。そこに石や砂利を運ぶ車両が突っ込み双方の車両が脱線しました。

JR東海によりますと衝突した速度は時速約40kmで、「ブレーキ操作は行われていたが何らかの原因で減速できなかった。詳細は調査中」と発表しています。

そして復旧作業が完了したのは発生から18時間半後です。時間を要した理由についてJR東海は下記の3点をあげています。

・ぶつかった車両を切り離すのにまず時間がかかった
・衝突での油もれの処置や損傷した枕木の交換も必要だった・
・保守用車両の運搬も時速10kmを想定していたものの半分の時速5kmでしか動かせていない

今回の運転取り止めで在来線と新幹線を乗り換えるため浜松駅構内は大混雑となりました。

JR東海によりますと運休したのは下りで163本、上りで165本。約25万人に影響が出たとみられるということです。

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