教職員の働き方改革を進めるための特別講義が23日、福岡県宗像市で行われました。
講師は、トヨタから派遣されていました。
夏休みの小学校に集まった教職員たち。
真剣なまなざしで講義を聞くその視線の先には…「トヨタ」の名札をつけた男性が。
◆トヨタ自動車九州 和久田篤男さん
「トヨタ生産方式は、モノづくりだけしか使えないかというとそんなことはありません」
今回の特別講義は、宗像市がトヨタ自動車九州とタッグを組んで教職員の働き方改革を進めるためのものです。
背景にあるのは、教職員の長時間労働です。
宗像市では、1カ月の超過勤務時間の上限である45時間を超えて働く教職員の割合が小学校で約30%、中学校で約41%となっていて、働き方改革が急務となっています。
そこで、白羽の矢が立ったのが、世界のトヨタです。
トヨタには、クルマを高品質で安く、そしてタイムリーに納品できるよう、徹底的に無駄をなくした「トヨタ生産方式」と呼ばれるノウハウがあります。
◆トヨタ自動車九州 和久田篤男さん
「トヨタ生産方式の本質の部分は、自分以外の誰かを楽にすること。先生方が少しでも楽になって児童・生徒さんと触れ合う時間の創出につながれば」
狙いは、トヨタのノウハウを学校現場に応用し、会議時間の削減や運動会などのイベント準備の時間短縮につなげることです。
◆赤間西小学校 高橋茂校長
「(講義を機に)先生が当事者意識を持って、働き方を見直す機会ができれば良い。今までは走りっぱなしの現場だったので」
今後は、トヨタの助言を参考に、働き方改革の実効策を練り、9月に始まる2学期から実践していく予定です。
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