静岡県の鈴木康友 知事は、7月22日に東海道新幹線のダイヤが大幅に乱れたことで自身の出張が中止になったとしつつ、リニア新幹線の開業と「直接結びつけるのはどうかなと思う」と述べました。

東海道新幹線をめぐっては7月22日未明、愛知県内で保守用車両同士が衝突し、いずれの車両も脱線したことで復旧作業に時間がかかり、JR東海は名古屋~浜松の運転を終日取り止めるなどダイヤは大幅に乱れ、影響は25万人に及んだと推定されています。

こうした中、静岡県の鈴木康友 知事は22日に都内で各省庁や国会議員に対して新年度の予算要望を予定していたものの中止を余儀なくされたことから、23日の定例会見では「本当に多くの人に影響が出たのではないかということで、非常に残念な事故だった」と述べました。

一方で、今回も含めて災害や事故によって日本の大動脈である東海道新幹線が大規模な運転見合わせとなるたびに浮上するのがリニア中央新幹線の早期開業論です。

ただ、鈴木知事は「リニアがあれば迂回ルートの1つになると思う」との認識を示しつつ、「まだ先のことで直接的に結び付けるのはどうかなと思う」と慎重姿勢を示しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。