県立楠隼中高一貫教育校で、ロケットの開発に挑戦するベンチャー企業の共同創業者が講演を行いました。


楠隼中高一貫教育校では、特色ある教育活動として、高校1年生を対象に宇宙ビジネスについて学ぶ「宇宙学」講義を実施しています。

この日の講義を担ったのは、千葉工業大学の教授でJAXAベンチャー企業、ロケットリンクテクノロジーの共同創業者、和田豊さんです。

千葉工業大学 教授・和田豊さん
「今、ロケットがすごく足りていません。いっぱい人工衛星を打ち上げたい人がいるんですけど、それを打ち上げられるロケットが足りていないんですね」
「足りていないロケットをいかに安く、しかも素早く宇宙に届けられるか。そういったことも含めて、これからの日本の宇宙産業を支えていくロケットを開発していこうと。そんな思いで立ち上げました」


小型衛星を低価格・高頻度で打ち上げられるような、革新的なロケットに欠かせない燃料開発の話に、プロジェクトを最適に実現するためのシステム工学の話。

これまでの楠隼の講義では、衛星やものづくりが題材となることが多く、実はロケットそのものに関わる講師の登壇は初めてです。

生徒たちは一生懸命メモをとりながら、ロケット開発に携わる和田さんの貴重な話に耳を傾けていました。


生徒
「(新しい燃料開発を)みんな出来ないと言っていたのに、新しいやり方で結果的にとんでもない結果を残している。人間は与えられた環境の中でどう応用していくのかが、成功する一番の秘訣なんだと思ってかっこいいなと思いました」

2024年度、楠隼では「宇宙学」で5人の講師を招き、特別講義を実施するということです。

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