ユニクロなどを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、円相場がおよそ34年ぶりの歴史的な円安水準となっていることについて「日本にとって良いわけではない」と述べました。
ファーストリテイリング 柳井正 会長兼社長
「円安は我々の会社だけじゃなしに、誰にとっても日本にとって良いわけないですよね、これ。世界の中の日本、それがやっぱり円安になるっていうこと自体を喜ぶような人は、ちょっとおかしいんじゃないかなっていうふうに思ってます。そうあってはならないというふうに考えてます」
ファーストリテイリングの柳井会長兼社長は決算会見で、円相場が1ドル=153円を突破し、およそ34年ぶりの歴史的な円安水準となったことについて、「円安になること自体を喜ぶような人は、ちょっとおかしいんじゃないか」と指摘しました。
一方、ファーストリテイリングの今年2月までの半年間のグループ全体の決算によりますと、売上高にあたる売上収益が前の年に比べ9%増え1兆5989億円に、最終利益も27.7%増えて1959億円と、いずれも過去最高を更新しました。
売上収益のおよそ50%以上を占める海外のユニクロ事業が好調だったことが主な要因で、特に北米や欧州が大幅な増収増益でした。
また、今後10年間程度で売上高10兆円を目指すと表明していることについて柳井氏は、「もっと早く実現できるのではないか」と話し、目標の達成に自信をのぞかせました。
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