大手商社などでつくる日本貿易会の安永会長が、1ドル=160円近いいまの為替水準について、「明らかに行き過ぎている」との認識を示しました。

日本貿易会 安永竜夫 会長
「為替については、やはり150円を超えるレベルというのは、明らかに行き過ぎた円安と思っている」

三井物産の会長でもある日本貿易会の安永会長はさらに、「日本の国力や経済の大きさから考えると、このレベルが続くとは思っていない」とする認識を示しました。

円安は商社の業績を押し上げますが、その一方で、外貨で外国企業を買収する費用や輸入コストが上昇するというデメリットを念頭においた発言とみられます。

5大商社の一角、丸紅の社長も5月に「あまり行き過ぎた円安は歓迎できない」と指摘するなど、業績好調な商社からも懸念の声が相次いでいます。

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