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 先日、Xで大バズリしたのが、「基盤や金メッキから金を剥がしてやっと100gのインゴットになりました!」というコメントが添えられた写真。投稿者のCHACOさんは約2年間、基盤などから金をコツコツ集め、インゴットを作り出した。「YouTubeの動画を見たのがきっかけ。本当に取れるのかな? 楽しそうだなと。(現在の価値は)130万円ちょっとあると思う。コツコツやれば100gのインゴットは自分で作れる」と語る。

【映像】カズヤシバタさんの発明の数々

 一方で、時間と労力をかけながら、役に立つか微妙なモノ(?)を作り続ける男性がいる。『ABEMA Prime』はその発明品と経緯を取材した。

 独特の価値観と発想で生まれたアイテムを自身のYouTubeやSNSで発信している、カズヤシバタさん。テーマは「ギリギリ役に立つ発明」だ。夏に自動でTシャツをあおいでくれる「Tシャツパタパタ」、ウェブサイトのポップアップ広告を非表示にする際の小さい(バツ)マークを押してくれる「ポップアップデストロイヤー」、寝転んで見ているスマホが落下した時に顔を守ってくれる「顔面スマホシールド」、手を使わずにティッシュを引き出してくれる「全自動ティッシュ取り出し機」、足の小指を家具にぶつけることを防ぐ「小指プロテクター」などがある。

 3年前まではロボットベンチャーに勤め、機械の設計をしていたシバタさん。「製品を作る上で、コストや技術的に難しいから切り捨てようだったり、アイデアはあるのに作りにくいという状況に、すごくモヤモヤしていた。自分の発明を通して表現することができないかと思った」と経緯を説明。

 なぜ「ギリギリ」役に立つ発明なのか。「役に立たないほうに振ってしまうと、私としても価値がなくなってしまう。アイデアの源は『共感』で、自分が作ったものに“わかる”と言ってもらいたい。なので実際に役に立つかどうかよりも、“ギリギリ”の部分が前面に押し出されているかもしれない」と話す。

 とはいえ、ロボット工学に基づいた高度な技術が使われているという。「実際にロボットで使われているようなセンサーやコンピューターが入っている。そういうものはなるべく表面に出さず、一般的な製品のように見せることを心掛けている」。

 2カ月に1個のペースで新作を作り続けているが、商品化は1つも行っていない。「販売しようとすると、付随して面倒なことが出てくる。お金や知財などの問題を一つひとつ解決していく必要があり、プロジェクトが大きく・長くなってしまう」と語る。一方で、企業案件やタイアップはあると明かした。

 さらに、SNSではかなりの反響があるそうだ。「顔面スマホシールドの動画は1億回ぐらい再生されている。発明品を作るコツは、面白い動きを考えること。それとともに共感性をためておいて、“かけ合わせができないか?”をいつも考えている」と語った。(『ABEMA Prime』より)

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