廃止された京都の市電から移籍し、約半世紀にわたって広島の街を駆け抜けた広島電鉄の路面電車が引退することになり記念のイベントが開かれました。

引退するのは広島電鉄の路面電車「1900形の1902号と1903号」の2両です。
「1900形」は1978年に廃止された京都市電から車体の色をそのままに15両が移籍し広島の街で半世紀近く活躍してきました。
そのうち、今回の2両は車両の更新などを理由に、京都市電の移籍組の中で初の引退が決まったものです。
14日は2両に別れを惜しもうと広島電鉄が京都市電ゆかりの全15両をそろえ、撮影会を開きました。

【横浜市から来たファン】
「長く走った。ご苦労様でした」

【広島電鉄電車企画課 前田亜由美さん】
「広電の車両としてもかなり長く走ってもらい、路面電車と言えばこの車両かなというような印象を皆さんに持ってもらえたかなと思います」

広島電鉄によりますと、京都市電の車両が今も現役で活躍するのは広島だけで、残りの13両は引き続き宮島線以外の各線を駆け抜けます。

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