(ブルームバーグ): 米航空大手のデルタ航空は、円安で日本行き便の需要が急増していると指摘。日本への旅行が突如大幅に割安になり、人気を集めていると述べた。
デルタ航空のグレン・ホーエンスタイン社長は11日、四半期決算を説明する電話会見で「実に記録的な数の米国人旅行者が日本に向かっている」と発言。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が過ぎて出張需要が回復していたところに、レジャーとしての旅行ブームが最近加わった」と述べた。
このところの円安加速で、対ドル相場は一時1986年以来の円安水準に落ち込んでいた。円安はインバウンド旅行者の購買能力を押し上げ、日本観光ブームを引き起こしている。
「日本は旅行先市場に変身した」とホーエンスタイン社長。長年の円高で、日本旅行は高過ぎると多くの米国人が敬遠していた頃とは様変わりだという。「米国人旅行客にとってはまさに別世界だ。大いに円安を利用しているようだ」と述べた。
アメリカン航空グループは日本旅行の需要についてコメントを引けた。ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスにコメントを求めたが返答はない。
原題:Delta Credits Weak Yen With Boom in Demand for Flights to Japan(抜粋)
--取材協力:野原良明.
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