(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)大手の米テスラは、8月に予定していた自動運転タクシー「ロボタクシー」の発表を10月に延期する。このプロジェクトに取り組むチームがさらなるプロトタイプ(試作品)を製作する時間を確保するのが目的。この決定に詳しい複数の関係者が明らかにした。
未公表情報だとして関係者が匿名を条件に話したところでは、社内で約2カ月の遅れが伝えられた。デザインチームは今週、ロボタクシーの特定の要素を修正するよう指示されたと、関係者の1人は語った。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は数カ月前、ロボタクシーの発表イベントを8月8日に設定。このイベントを控えた明るい見方も背景に、テスラ株は10日まで11営業日続伸となっていた。同社株は11日、前日比8.4%安で終了した。
マスク氏はコメント要請に応じなかった。
ロボタクシーのライバルとされるウーバー・テクノロジーズとリフトの株価は今回のニュースで急伸。ウーバーは6.1%、リフトは4.6%それぞれ上昇した。
自動運転タクシーサービスの構想は、少なくともマスクCEOが2016年に同社の「マスタープラン・パート2」を作成したときから何年もテスラ社内で議論されてきた。マスク氏はここ数カ月、テスラで最も手頃な価格のセダン「モデル3」より安価なEVの開発よりも、自動運転タクシープロジェクトを優先していた。
原題:Tesla Delays Robotaxi Event in Blow to Musk’s Autonomy Drive (2) (抜粋)
(関係者の話や背景を追加し株価を終値に更新します)
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