(ブルームバーグ): 神田真人財務官は12日、円相場が前日の米国時間に対ドルで急伸したことを受け、為替介入があったかはコメントしないとした上で、過度の変動や無秩序な動きには適切に対応すると述べた。財務省内で記者団に語った。

  神田財務官は、これまでの動きは大きな変動だとし、国民生活に影響あるならゆゆしきことだと言明。その上で、過度の変動や無秩序な動きには適切に対応すると述べた。

  一部の介入報道に関しては、知り得る立場の人間は限られているとし、政府関係者が話したとは考えられないとの認識を示した。

  11日夜には記者団に対し、為替介入の有無について「これまで通り何もコメントする立場ではない」と言明。同日発表された米消費者物価指数(CPI)を見て「市場が合理的に判断したか、それ以外の力が働いたのではないか」といった見方が市場で出ていると述べていた。

  12日朝の東京外国為替市場の円相場は1ドル=159円台前半で推移。11日の米国市場で予想を下回る消費者物価指数(CPI)の発表後に円が急伸しており、市場ではドル安のタイミングに合わせた政府・日本銀行の円買い介入との見方が出ている。

  毎日新聞のオンライン版は12日朝、日本政府・日銀は円買い・ドル売りの為替介入を実施したと政府関係者が明らかにしたと報じた。

--取材協力:船曳三郎.

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