子どもから大人まで幅広い人気を誇るマグロ。中でも“マグロの王様”と言われるクロマグロをめぐり、日本は国際会議で漁獲枠を大幅に増やすことを求めました。

 回転寿司チェーンの「スシロー」が先週から開催している「年に一度の別格まぐろ祭」(7月21日まで ※販売予定総数が完売次第終了)。

 (来店客)「お寿司と言ったらマグロ!」
 (来店客)「ネギトロが好き。絶対に食べます」
 (来店客)「マグロが不動の1位です」

 天然のクロマグロに天然のミナミマグロ、メバチマグロなど、4種類のマグロを使った寿司が楽しめるこのマグロ祭。集客に大きな期待を寄せています。

 (スシロー江坂店 上野崇志店長)「当社1番のこだわりであるマグロを出させていただいています。『待ってました』と言ってくださるお客さまもいますし、『こんなにおいしいマグロを食べたことがない』という声もいただいています」

 日本人が大好きなマグロ。好きな寿司ネタのランキングではいつも上位に。

 しかし“マグロの王様”とも呼ばれるクロマグロは、乱獲で大幅に数が減り、国際的な取り決めで厳しい漁獲制限を設け、回復を待っていました。

 そして7月10日から始まった、太平洋での漁獲枠などを話し合う国際会議で、日本は大型のクロマグロの漁獲枠を2倍以上に増やすよう提案しました。クロマグロの量は着実に回復していて、漁獲枠を大幅に増やしても大丈夫だという主張です。会議は16日まで開かれる予定で、増枠できるか期待が寄せられています。

 1935年開業のマグロ専門店「魚丸商店」の店先には、たくさんのマグロが並びます。

 (来店客)「好きですね。サッパリしていて、でも濃厚みたいな感じでよく食べます」
 (来店客)「一般的にマグロはみんな好きですよね。マグロは魚の王様です」

 たくさんのマグロが並ぶ中、やはり人気はクロマグロだといいます。クロマグロの漁獲枠が増えるかもしれないと聞いて、店主の丸山さんは…

 (魚丸商店 丸山和久さん)「漁獲枠が増えることについては、一般のお客さんにとってはマグロの単価が安くなっていいこと。マグロって高級な魚やから、庶民の方に食べていただくには漁獲枠が増えるのはありがたい」

 そんな中、クロマグロと引けを取らずおいしいというのが、インドマグロとも呼ばれる「ミナミマグロ」です。実は、そのおいしさから“赤いダイヤ”と呼ばれ、本マグロに次ぐ高級魚として知られています。

 (魚丸商店 丸山和久さん)「人気ですよ。僕はミナミマグロのほうが好きですけどね。赤身はねっとりとした感じで、さらっと口の中に入る感じです。中トロは完全に甘みがありますね」

 魚食の普及に努める早武忠利さんも「ミナミマグロ」に注目しているといいます。

 (魚食普及推進センター 早武忠利さん)「私、実はクロマグロよりもミナミマグロの方が好きなタイプです。クロマグロと比べてミナミマグロはうま味が甘いというか、そのおいしさにやみつきになってしまって。相場が下がっているときに、おいしいミナミマグロを食べていただけたらと思います」

 ミナミマグロへの熱視線は「スシロー」でも。天然本マグロと天然ミナミマグロを食べ比べたお客さんは…

 (来店客)「赤身はインド(ミナミ)マグロの漬けのほうがおいしかったです。中トロは本(クロ)マグロのほうが好きです」
 (来店客)「(おいしいのは)インド(ミナミ)マグロですかね。インド(ミナミ)マグロのほうがやわらかい。食感が僕には合っていた」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。