和歌山県・海南市で、商店を経営する男性が殺害され、現金が奪われた事件で、男性は頭を鈍器で何度も殴られたとみられることが新たに分かりました。

■司法解剖で頭部に強い衝撃を受けたことが判明

10日、和歌山県海南市下津町上で商店を経営する大道正富(66)さんがうつ伏せで血を流して倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。

司法解剖の結果、大道さんの死因は頭部に強い衝撃を受けたことによるものだと判明。何度も鈍器で頭を殴られたとみられます。

大道さんは頭部を骨折していて、レジからは現金およそ5万円がなくなっていたことなどから、警察は強盗殺人事件と断定し、捜査を進めています。

シラスや米などを販売する商店を経営していたという大道さん。警察によると10日は、午前7時すぎに家を出て、およそ2キロ先にある商店に車で向かったといいます。

しかし、午前8時半ごろ、従業員の女性が店に出勤したところ、店の奥の厨房で頭から血を流して倒れているのが発見されました。この時、店の扉に鍵はかかっていませんでした。

■地域では「信頼されていた」被害者

家族で営んでいたという商店は、地域の人から人気の店でした。

【店の常連客】「流行っているなっていうか、シラスもおいしかったし、悪く言う人は全然いないというか。お米を配達してくれてたんです。おとといはたまたま(母親が)取りに行ったんですけど、ちょうど持っていくところだったんやって」

地域では、区長なども務め、信頼も厚かったという大道さん。

【近所に住む人】「信頼されていた。任しといていいっていう感じでね。何でも熱心にしてくれた」

【店の常連客】「人に恨まれるとかそんなのない人だけどなあって。憎まれるようなタイプと全然違うんだけどね」

店から凶器は見つかっておらず、警察は逃げた犯人の行方を追うと共に、詳しい状況を調べています。

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