厳しい暑さが愛媛でも続いています。9日も松山など5つの地点で最高気温35度を超える猛暑日になりました。10日以降は天気が崩れる見込みであるものの、熱中症には引き続き注意が必要です。

トマト農家・石川義隆さん:
「今年、特に暑いです」

青木農園・青木正利さん:
「松山より(気温が)高いときがあります、最近。時々クラっときて、脚立から落ちるんではないかなと思うくらい暑いです」

久万高原町で旬を迎えているのが特産のトマト。ハウスで栽培している石川義隆さんと妻のツヤ子さんは出荷作業が続くこの時期、実のチェックが欠かせません。9日も古い葉を取り除いて、実を一つ一つ丁寧に収穫していました。

標高720メートルにある石川さんのハウスは昼夜の寒暖差が10度以上。甘くておいしいトマトが育つといいます。少し赤みがかった実は店頭に並ぶころきれいな赤に色づきます。

石川ツヤ子さん:
「松山の市場へ出したら一晩で赤くなります」

避暑地とも言われる久万高原町。しかし最近は最高気温が30度を超える日が多くなっています。石川さんは作業時間を午前と夕方に限定し、気温が高い日中は休むようにしています。

石川義隆さん:
「お昼3時頃までは休みます。水分補給は特に気を付けております」

愛媛県内は9日、広い範囲で雲が広がったものの、最高気温は大洲市長浜で36.1度、松山で35.6度、新居浜で35.3度など5つの地点で猛暑日になりました。

久万高原町の青木農園は、8月から始まるリンゴ狩りに向けて虫除けのネットをかけたり実の袋掛けを行ったりと根気強い作業が必要な時期です。

青木農園・青木正利さん:
「(ネットを)張ってなかったら、すごい数のカメムシが飛んできますから。手間はいるけど農薬代はいらない」

リンゴは今のところ順調に育っているものの、6月に雨が降り続いたことや高い気温などにより一部の木で病気が広がるなどの影響も出ています。

青木正利さん:
「もともとは松山よりは必ず涼しかったんですけど、ここ6~7年は温度が高いですね。(暑さ対策は)お茶とかお水とかで水分をとる」

日本気象協会によりますと、愛媛県内は10日に天気が崩れる見込みの一方、最高気温は30度を超える所が多い予想。引き続き熱中症に注意が必要です。

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