(ブルームバーグ): 中国人民銀行(中央銀行)は8日、市場金利のコントロールを強化するため、追加の公開市場操作(オペ)を行うと発表した。短期金利の変動幅引き締めを図る。

  声明によれば、人民銀は従来からある午前のオペに加え、必要に応じて午後にもレポないしリバースレポを実施する。7日物リバースレポ金利が基準となる。同金利はベンチマークの政策金利として強化される。

  人民銀は「銀行システム内で合理的かつ十分な流動性を確保し、オペの精度と有効性を向上させる」ことが目的だと説明した。

  スタンダードチャータードの中国マクロ戦略責任者、劉潔氏は「これにより、中国の金利コリドー(市場金利の許容変動幅)は以前の約230ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)から70bpに事実上縮小する」と述べ、「銀行間金利のボラティリティー低下につながる」と指摘。

  劉氏によると、7日物リバースレポ金利はボラティリティーが低下することで「預金金利やローン金利など、ほとんどの資産・負債のプライシングにおけるベンチマーク参照金利として、より広く利用される」見通し。

原題:PBOC Takes Greater Control Over Short-Term Borrowing Costs (抜粋)

--取材協力:Felix Tam、Cormac Mullen.

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