(ブルームバーグ): 新興国市場のテーマに投資家の関心が集まる中、中国とインドの株式が今年後半にアジアでアウトパフォームする可能性があるとみられている。

  ブルームバーグ・ニュースがアジアを拠点とするストラテジストやファンドマネジャー19人に非公式に実施した調査では、約3分の1が今後半年に中国株が大半をしのぐと回答。また、同程度がインドを最有力候補に挙げ、日本は遠く離れて3位だった。

  中国とインド市場にとって、今後見込まれる米利下げが追い風になると考えられているが、それぞれ独自の材料もある。回答者は低いバリュエーションと期待される政策変更を理由に中国株を選好する一方、選挙後の楽観的な見方や地政学的緊張に比較的影響を受けにくい点でインド株を選んだ。

  HSBCアセット・マネジメントのグローバルチーフストラテジスト、ジョセフ・リトル氏は年央見通しで、「今年後半はバリュエーションディスカウントや世界的な成長の広がりで、アジアを中心とした新興国市場にリードする機会が生まれるとわれわれは考えている」と指摘した。

  回答者の半数超が米利下げや割安なバリュエーションを理由に、今年末までアジア株が米国株をアウトパフォームする公算が大きいと答えたが、大半は上昇率が10%以下にとどまると見込んでいる。

原題:Chinese, Indian Stocks Favored Over Japan in Asia’s Second Half(抜粋)

--取材協力:Abhishek Vishnoi、我妻綾、John Cheng.

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