宮城県内でも増加傾向にある空き家を活用した新たな取り組みです。仙台市中心部の空き家をリノベーションして、飲食店が期間限定で出店できる「チャレンジショップ」がオープンしました。
記者リポート
「晩翠通沿いにあった空き家を改修してできたのが『空』です。のれをくぐりエントランスを進みますと、だんごやかき氷を販売している店があります」
飲食店が期間限定で出店できる、チャレンジショップ「空」。この場所に7月3日から2カ月限定でオープンしたのは「仙臺だんご いち福」です。
カップだんごにかき氷。かき氷にはだんごに使う餡がかけられています。
子供
「ごまごま、おいしいよ」
女性
「ずんだが、めちゃくちゃおいしいです」
多くの人たちでにぎわうこの場所。実は4年前まで築75年が過ぎた空き家でした。県内でも空き家は年々増加していて、5年ごとの国の調査では、去年10月の時点で14万戸となり、前回調査した2018年より9500戸増えて過去最多となりました。
少子高齢化や住宅の老朽化により、今後も増え続けると予測される空き家。そこに着目した石巻市内の建設業者が、仙台市中心部にあったこの空き家を買取り、ご覧のようにリノベーション。空き家を解消しつつ飲食店が入れ替わりで出店できる、チャレンジショップという仕組みを作りました。
丸本組 山本翔太郎専務
「裏手にある公園も生かしながら、晩翠通に新たなにぎわいを作りたい。期間限定のチャレンジショップとして飲食店が抱える課題に取り組める場所にしたい」
出店第1号となった「いち福」。普段は若林区に店を構えていますが、場所も客層も違う店で、カップだんごやかき氷といった新商品で、新たなチャレンジをすることは今後の成長につながると期待しています。
仙臺だんご いち福 岩間隆司さん
「新しいメニューや価格帯の変更など、原材料の高騰で飲食店も課題を抱えているので、いち福の新しい形のだんごや空間を味わってもらいたいのが一番の思い」
出店するために必要な経費は賃料の15万円のみで、光熱費などは貸し出す側の建設業者が負担するということです。空き家をにぎわいの拠点に。「いち福」の出店は8月末まで、9月からは別のカフェがオープンする予定です。
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