いよいよ7月3日、約20年ぶりに新紙幣が発行されます。
新しい1万円札は、現行の福沢諭吉から近代日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一の肖像にー、
5千円札は、津田塾大学を創設した津田梅子にー、
千円札は、ペスト菌を発見した北里柴三郎へとデザインが変わります。
使用する誰もが分かりやすいように数字を大きくした新しいお札。
「3Dホログラム」と呼ばれる世界初の偽造防止技術も採用されていて、お札を動かすと肖像の見え方が変化します。
このようにお札が進化する一方で、現金を使うことが多い飲食店などでは券売機の更新が負担となり、対応が間に合わない事業者も続出しています。
新紙幣発行まであと2日。
7月1日、福岡県新宮町にある会社を訪ねてみるとー
◆リポーター
「倉庫の中には、所狭しと段ボールが並んでいます。その数約50あるんですが、すべて券売機なんです」
メーカーから納入された券売機を飲食店や博物館などそれぞれの特性に合うよう、機械を調整するサービスを手がけています。
気になる準備の状況はー
◆自動サービス 田中信治 代表取締役
「かなり(メーカーからの)入荷が遅れている。例えば、2月に発注したものがようやく6月になって入ってきたり、新紙幣の発行に間に合わないお客様は結構いらっしゃる」
駆け込み注文が相次ぎ、券売機140台以上が納入待ちの状態。
最大で半年待ちになるといいます。
◆自動サービス 田中信治 代表取締役
「弊社としては、特需と思っていてありがたい話だが、お客様に期日までに届けられないのが一番心苦しい」
新規オープンを控えた飲食店などには、中古の券売機を改修して貸し出すなどやりくりに奔走しているということです。
一方、すでに準備万端の場所もー
通勤や通学で毎日、大勢の市民が利用する福岡市地下鉄です。
交通局によりますと福岡市地下鉄の駅では券売機150台、精算機50台の更新が終わり、いつでも新紙幣が使える状態だということです。
◆福岡市交通局 山口雅人 電気課長
「ほぼ100%新紙幣の発行に合わせて整備が終わっているので、安心して利用できる」
福岡市地下鉄では今年9月末までに新紙幣に対応した交通系ICカードのチャージ専用機も新たに導入するということです。
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