7月1日、2024年の「路線価」が発表され、三重県では32年ぶりに上昇に転じました。東海3県で上昇率トップとなったのは、インバウンド需要で盛り上がりを見せる岐阜県高山市でした。
24年の「路線価」は、新型コロナが5類感染症に移行したことなどが影響し、東海3県はいずれも回復基調となりました。中でも三重県は、32年ぶりの上昇です。
トップの上昇率は、古い町並みで知られる岐阜県高山市の「上三之町下三之町線通り」で、17.8%の上昇でした。7月1日も、多くの外国人観光客の姿がみられました。
スペインから新婚旅行で来た夫婦:
「とても美しい。“小京都”のようで、本当に美しい町並みだね」
飛騨の小京都とも称えられる高山市は、外国人から人気の観光地です。2023年に高山市で宿泊した外国人観光客は約45万人にのぼり、路線価上昇の大きな要因となりました。
この通りで30年以上店を構える店主は、「外国人さまさま」と話します。
土産店「じゅげむ」の店主:
「外国さまさまだな。お客さんがたくさん来れば繁栄する、外国に頭が上がりません。ホテルがたくさん高山にできてきとるもんで」
駅前にはホテルが次々とオープンしていて、不動産鑑定士によりますと、こうした開発も路線価を押し上げる一因となっているということです。脱コロナによる路線価の回復の基調は、今後も続きそうです。
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