小林製薬の紅麹サプリ問題。新たに76人に関して死亡との因果関係について調査を進めているということです。
(武見敬三厚生労働大臣 6月28日)「今になって何を言い始めているんだと。私としては極めて遺憾であると思っています」
健康被害が起きている紅麹サプリをめぐる問題で、武見厚労大臣は28日、サプリメントと死亡との因果関係を疑う遺族などからの問い合わせが170人あったにもかかわらず、小林製薬から厚生労働省に報告がなかったことを明らかにしました。また、この170人のうち76人に関しては、新たに死亡との因果関係について調査を進めているということです。
小林製薬の紅麹を使ったサプリメントを摂取した人に健康被害が出ている問題をめぐってはこれまでに5人が死亡しています。
厚生労働省によりますと、健康被害が報告されている小林製薬の「紅麹」を使ったサプリメントには、本来想定されていない「プベルル酸」という物質が含まれていたということです。プベルル酸はアオカビから発生する化合物で、腎障害を引き起こすことが動物実験で確認されています。
回収命令の対象となっている「紅麹コレステヘルプ」を摂取後、体の異変を感じたという男性(59)は今年3月、次のように話していました。
(男性)「体がだるくて食欲が落ちて、胃液が上がってくるような吐き気がした」
1か月間摂取し、摂取するのをやめてから3か月以上経つものの体調不良が続いたといいます。
(男性)「今は尿の泡と色の濃さですかね。不安は相当あります」
さらに、こんな症状を訴える女性(65)も。
(女性 今年3月)「ちょうど3袋目を飲んでいたところです。(去年)10月下旬ごろに背中がとっても痛くなった」
小林製薬は遺族などからの問い合わせ170件を厚生労働省に報告していなかった理由について「これまでは腎関連疾患と診断されているケースを報告対象とし、それ以外は報告対象外としていたため」としています。
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